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症状が出るのです。

Posted in 老化, and 頭痛

細胞を破壊します。

うつと同居して仕事をして
そこにはすごい数の認知症の患者さんがましたこの病院に通った年数は10年間に及びます。
福祉村病院では250人もの認知症患者と接していたのでれだけ豊富なデータがあるのなら何かをまとめないともったいないと思うようになりました。
の観察を始めたのです。そこで患者さん私が幸運だったのは、認知症を教科書で覚えたのではなく、実際の患者さんを通して覚えたことでした。
科書には典型例や平均像しか書いてないので、それを覚えると「この人は平均像に当てはまらないから認知症ではない」と診断してしまいます。これでは、ザルで水をすくっているようなものです。
一方、典型例や平均像を知らない私は、ひと口に認知症といってもいろいろなバリエーションがあることを知り、認知症の幅広さと奥深さに魅せられていきました。薬の副作用の出方にしても、周辺症状の現れ方にしても、千差万別であることがわかりました。平均像からではなく、個人差から入っているので、アリセプトは5㎎が標準処方だといわれても、そうではないことがわかるのです。それぞれに合わせた個別の処方を行わなければならないことを、私は患者さんから教わりました。
当時、認知症の専門医になるということは、医学の王道から遠く離れることを意味していました。
最先端の医療とは比べようもなく、はるかに遅れた分野だと思われていたのです。それが30年近くたつうちに社会の高齢化がどんどん進み、その結果、認知症を知らなければプライマリーケア医が務まらない時代になりましたア想もつかない展開で、周回遅れのトップに立たされた心境です。さて、これから認知症の患者さんを診ていこうとする医師は、にコツコツ学んだのでは、増え続けるニーズに対応できません。
くされています。どこから学べばよいのでしょうか。私のよう教科書は、いまだに典型例や平均像で埋め尽そこで、認知症に関してはほかの医師よりも圧倒的に症例数の多い私が、自分としてはうまくできたと思われる体験を抽出して使っていただくことにしました。それが認知症薬物療法マニュアルコウノメソッドです。インターネット上では2007年から公開を始め、毎年1月には最新版に更新しています。コウノメソッドは、認知症のことをまったく知らない医師でも、間違いなく症状を改善できる処方を教えています。この方法でも治らない患者さんがいれば、その場合は別な方法へ移っていただければいいのです。コウノメソッドは、一般的に打率が高くなるセオリーを示したマニュアルだと考えてください。
日本では、認知症で保険が適用される薬がアリセプトだけという不幸な時代が12年も続きました。コウノメソッドは、そのほかにもこんな薬が有効ですよ、というさまざまなアプローチを網羅しています。
細胞を破壊します。

細胞の受け手
しかも第一選択はこれ、第二選択はこれと絞り込んであるので、認知症を知らない医師が使っても、ドクターコウノと同じレベルで患者さんの症状を改善させることができるのです。
ときには、こんな貴重な知的財産を無料で公開するとは信じられないという意見も耳にします。しかし私は貴重なものほど無料であるべきだと思います。なぜならそれは、患者さんから教わった知識だからです。なかにはご迷惑をかけた患者さんもいます。学会での論文ではなく、インターネットEでの無料配布に私を駆り立てたのは、多くの認知症の患者さんたちが、不適切な投薬で苦しんでいるという事実でした次の図に掲げたのは、受診するときに医師の判断を誤らせぬように、家族の要望を詳しく伝えるためのコミュニケーションシートです。名古屋フォレストクリニックのホームページにも同じものがあるので、プリントアウトして必要事項を記入し、診察時に医師へ渡してください。
治療についての項目は、あらかじめ家族にマルをつけてもらいます。その場合、患者さんを穏やかにしてほしいのか、元気にしてほしいのか、矛盾した要求にならないことが大切です。
薬剤は、ドクターコウノのおすすめ順に並べてあります。このように、患者さんにどうなってほしいかを明確にし、そのための処方に優先順位をつけているのがコウノメソッドの特徴です。
ところでコウノメソッドは、専門医が苦笑いするくらい古くて安い薬剤を第一選択にしています。古くてもいいものはいいし、何より安全だからです。コミュニケーションシートのホームページ版では、欄外にジェネリック後発医薬品の一覧をつけているので、患者さんは経済的にも助かります。
医学界や製薬会社の情報ばかりを盲信して、患者さんの症状と地道に対話することを忘れた医師にはなりたくありません。それがドクターコウノの信念です。

病気の先行きが不安

な前のページわたしはなぜ、従来の治療法を断念コウノメソッドを見出したのか倒的な診察数で認知症の病型がわかった私は大学の医学部を卒業して医師の国家試験に合格したあと、2年間の研修医時代を経て、名古屋大学の大専攻は当時まだ新しかった老年科学で、そこから30年近くになる認知症との付き合いが学院に入学しました。
始まったのです。
名古屋大学でお世話になった約10年間博士課程と医員および講師時代、私は豊橋市の病院で非常勤の勤務医として過ごしました。この病院が立ち上げた福祉村病院の認知症専門棟は7階建てで、2階から7階まで250人もの認知症患者が入院していました。ここで回診と当直を担当し、圧倒的な診察経験を積んだことが今の私を支えています。
勉強になったのは、夜間せん妄の患者さんを多数診たことです。日中は穏やかな人が、夜になるとガリガリと壁をこすって徘徊し始めます。
私には、これが脳血管性認知症の特徴であることがわかるようになりました介護家族が経験するいわゆる問題行動は、診察室で患者さんを診ていただけでは出合わないものが少なくありません。徘徊や夜間せん妄をつぶさに観察することによって、認知症の在宅介護は大変だろうなと理解することができました。
福祉村病院に通ってわかったのは、日中はアルツハイマー型認知症の患者さんが、夜間は脳血管性認知症の患者さんが徘徊するということです。250人もの患者さんを眺めていると、認知症の各病型の違いがよく頭に入りましたレビー小体型認知症とピック病の識別などは難しい場合も少なくありません。そんなときでも、認知症の病型は最終的に症状で決めるべきものです。私の診断能力の基礎は、福祉村病院の膨大な診察経験で築かれたといえます。運にも脳の病理診断に参加した若き時代福祉村病院では、死後の脳解剖の学習会にも参加しました。
亡くなられた患者さんのご家族の了解を得て(当時横認知症研究に役立てる試みです。その後、レビー小体型認知症の研究で有名になられた小阪憲司先生浜市立大学教授)が指導してくださったので、私たち若い医師にはとても勉強になりました。
日本では、認知症の病理診断が遅れています。
細胞が新しいものと入れ替わる新陳代謝

薬を飲むのを怠る

海外では患者さんの生存中に脳組織の生検ができるので、採取した脳細胞の中に老人斑やアルツハイマー神経原線維変化があればアルツハイマー型認知症、ピック球がぁればピック病、レビー小体があればレビー小体型認知症であることがわかります。正常圧水頭症で脳に溜まった髄液を逃がして脳圧を下げるシャント手術を行う際などに、脳の組織を採取できるのです。がんの細胞診が全国どこでも受けられるほど普及しているのに比べれば、わが国における脳の病理診断はなきに等しい状態です。そのため、死後とはいえ患者さんの症状と脳の器質的変化を実際に照合できる剖検はまたとない勉強の機会でした。
小阪教授は、当時あまり知られていなかったレビー小体型認知症の頻度や特徴を、福祉村病院での剖検を通して明らかにしていきました。その勉強会の初期に参加できたことは、私の認知症専門医としての基礎を築いた貴重な経験だったといえます。

福祉村病院で私は、もうひとつ大切な勉強をしました。院内で撮影された認知症の患者さんのCT画像を読み取る訓練を自分に課したのです。撮影されたCTのすべてに目を通し、脳の萎縮や変性の兆候を細かく計測しました。私が画像に頼りすぎるなというのは、徹底して画像研究を行った者の発言であることを知っていただけたらと思います。強い頭部打撲と認知症に-宋い関係があったCT画像の読影を続けたおかげで、福祉村病院に通った最後の2年間ぐらいは、頭頂部の脳溝数を数えることが病型の診断の助けになることに気づきました。脳溝が長く均等に切れ込んで数が多いのはアルツハイマー型認知症、脳溝が切れ込まずに沈み込んでいるのは脳血管性認知症、脳室が圧迫されて溝が消失しているのは正常圧水頭症です。
具体的には、頭頂から!

免疫疾患のチェックメンタルな問題

㎝刻みで撮影したCT画像のうちいちばん上部と11番目のスライスから2㎝以の脳溝数を数えれば、平均14本がアルツハイマー型認知症で、正常老人や脳血管性認知症は平均7本ということでだいたい鑑別できることがわかるようになりました。これは、今でも役立っている画像診断方法です。
同じ患者さんの脳を定期的にCT撮影していると、硬膜ド水腫が出たり消えたりする患者さんがいます。多くは、以前に頭部打撲を経験した患者さんで、CTに硬膜下血腫が現れるころには、頭を打ってから、2カ月がたっています。よだれを流したり、箸を落としたり、認知機能が悪くなったりするので、CTを撮ると硬膜下血腫が出現しているのです。何年も悩みましたが、たどり着いた結論は、水腫先行説でした。水腫の水は髄液のことで、打撲すると硬膜下に無症状のまま貯留します。1カ月ほどで自然吸収されるか貯留が増すかに分かれ、そのまま残った場合、何かの衝撃を受けると水腫の中で伸展されていた架橋静脈が切れ、血腫化して増大するために硬膜下血腫を発症します。

今では外来で頭部打撲の時期を聞けば、水腫か血腫かがわかるようになり、脳外科に紹介状を書くときも「手術が必要かどうかご検討ください」とは書かず、私が判断できるので「手術適応なのでよろしくお願いします」と書いています。
ILを疑うことの大切さに気づく福祉村病院に通って勉強させていただいていた間、多くの認知症の患者さんのCT画像を見ましたが、どう見ても正常圧水頭症なのに主治医はアルツハイマー型認知症と診断していることが多いことに気づきました。
そこでこの問題を研究したくなり、日本財団の助成金を申し込んだのです。幸い認められたので、研究費を使って正常圧水頭症ではないかと思われるアルツハイマー型認知症の患者さん41人に脳槽造影CTを行いましその結果、多くの患者さんに正常圧水頭症の定義である造影剤の脳室内停滞が認められたのです。この研究結果から、私はアルツハイマー型認知症の患者さんの脳が正常圧水頭症化していくことがあるのではないかと考えました。
正常圧水頭症の典型的な症状は、認知症、歩行障害、尿失禁の3つです。脳室に貯留した髄液を逃がすシャ手術を行えば治る認知症であることが知られています。しかし、当時は本物の認知症であるアルツハイマー型認知症との合併など、誰も信じませんでした。
ホルモンに対応する

細胞膜は脂でできています

この研究のあと、私が「認知症患者は硬膜下血腫や正常圧水頭症を合併しやすい」
という発表を行ったところ、会場にした3名の大御所から否定されました。
それから15年がたった2005年、正常圧水頭症の診療ガイドラインが出版されました。その中に海外の研究結果として、正常圧水頭症のシャント手術中に脳組織の生検を行ったところ、約4割にまとまった量の老人斑が見つかったという論文が紹介されたのです。これで重複説が認められたことになり、私は溜飲を下げました。アルツハイマー型認知症、ピック病、レビー小体型認知症は、急性硬膜下水腫、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症を合併する頻度が高いのです。この知識は、今でも私の診察に役立っています。
アルツハイマー型認知症の時計描画テスト福祉村病院時代にいつも頭の中にあったのは、いつか見た京都府立医大の時計描画に関する論文でした。私は、福祉村病院で1000人以上の患者さんに時計の絵を描いてもらい、重度のアルツハイマー型認知症の患者さんほど不思議な絵を描くことを突きとめました。異常描写は49のパターンに分類できました。
海南病院に移ってからもデイサービスに来ている利用者さんに描いてもらい、その成果を論文にして発表しました。この研究は、国内ばかりでなくワシントンで開かれた認知症会議でも好評でした。
言葉が違う文化圏の患者さんに対しても行えるテストで、結果を見てどのような診断を下すべきかを確定できる基準が求められていたのです。次の図がテストの内容と採点配分です。アルツハイマー型認知症に多く見られる異常描写は前のページで紹介します。大阪のユメディカという会社が、クロッキーという自動採点装置を開発して販売しているので、大勢のサンプルを一斉に採点したい医療機関や老人施設は、同社に問い合わせてください。
アリセプトが発売さ方のトップを走る年、私は愛知県弥富市の海南病院に老年科部長として赴任しました。
認知症専門医への地域ニーズは高く、早速院内で勉強会が連続開催され、家族会も結成されて手づくりの新聞が定期発行されていきましたコウノメソッドが家族の苦しみを軽減することを治療の主眼に置いているのは、この時代の交流と無縁ではありません。

      DNAを傷つけることもある。
      薬この流
      症状改善の効果がかなり期待できます。