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細胞が新しいものと入れ替わる新陳代謝

Posted in 健康, and 病気

ホルモンに対応する

ストレスが加わって発病すると考えられるのです。
認知症の治療は総じて、介護家族の知性に依存する率が少なくありません。つまり、家族との信頼関係がなければ、良好な結果は生みにくいのです。このことは、読者の皆さんにも十分理解していただく必要があります。医師と家族とは、間にいる患者さんの症状を回復したいという共通の思いを中心に、互いを信頼し合う姿勢が必要です。たとえ、一期一会のように見える出会いであっても、相互の知性と人間性がかみ合わなければ、認知症の治療は功を奏しません。
逆に言えば、症状が進行してあたかも人心が荒廃したような患者さんであっても、介護家族の熱意とコウノメソッドに対する信頼があれば、認知症は治ります。野球に例えるなら、91裏の攻撃からでも逆転できるのです。
そこで認知症治療第10の誤りは、「もう治らないと思い込むこと」になります。
ひどく症状が悪化していても、今よりはるかに良くなるのですから。正しい治療を行えば、必ず本人も介護家族も楽になるまでには改善します。
本書は、私の診断方法と治療方法の解説を中心にコウノメソッドの実際を、一般の読者向けにわかりやすく伝えるために書きました。コウノメソッドについて知りたい方は、いきなり前のページから読んでいただいても構いませんしかし、初めて私の本を読む読者は、「なんと変わった治療法だろう」「どういう経緯でこの医師はこんな考えになったのだろう」と不思議に思われるはずです。そのために私の物の見方を前のページで、これまでの医師としての歩みを前のページで紹介します。前のページでは、劇的に改善した患者さんが登場します。この前のページを見ていただくだけでも、認知症は治ることがわかっていただけるはずです。
私はこの本一冊を通して、大げさに言えば日本の認知症治療の概念が変わることを期待しています。介護家族が変われば医師も変わらざるを得ません。医師が変われば医学界も変わるでしょう。その結果、日本中の認知症で苦しむ患者さんとその家族が少しでも楽になれば、これ以上の幸せはありません。
音第認知症治療を私はすべて患者さんから学んだ私は、名古屋市緑区でクリニックを開設しています。
症状が出るのです。

うつ状態を示すタイプ
スタッフは看護師、事務員、放射線技師(マルチスライスCTを設置しているので)、薬剤師院内処方を行っているのでの合計10人ほど、医師は私ひとりです。
小さなクリニックですが、患者さんは全国から来ます。95%が認知症で、レビー小体型認知症の患者さんが4割を数えます。開院から1年9カ月がたった2011年4月のある日、初診は25日待ちの状態です。
ついに1日の診察数が100人を超えました。
現在開業医としてはうれしい話なのですが、これ以上増え続けると患者さんにご迷惑をおかけするレベルに達しているので、私は2つの手を打っています。一つは、認知症の患者さんに私と同じ処方を行ってくれる医師コウノメソッド実践医を募り、分担して治療に当たる方式を採用していることです。幸い、コウノメソッド実践医は北海道から沖縄県まで約70名に増えてきましたので、わざわざ遠方から名古屋市までお越しいただく必要がなくなりつつあります。
初診だけはどうしてもコウノに診てもらいたいと希望され、25日待ちをものともせず私のクリニックを目指す患者さんもいらっしゃいますが、そのような方でも、落ち着いたら地元のコウノメソッド実践医に通っていただくルートができ始めましたもう一つは、一発改善を増やしていくことです。一発改善とは、その名のとおり「初診時に診断と処方を同時に行い」「処方された薬が効果を発揮して」症状が劇的に改善することをいいます。普通の医師であれば、患者さんが2、3回通院する間に薬の種類を変えたり量を加減して改善の方向へ持っていけばいいのですが、患者さんが全国から来る私の場合は、2回目、3回目を待つことが許されません。

ガンにかかると勘違いしかねません。

そのため私は、一発改善させることに強いこだわりを持っています。初診時に診断と処方を同時に行うことの大切さはあとで述べますが、一発改善させるために欠かせないことは、認知症の患者さんの症状を瞬時に見分け、使うべき薬の種類と量をピタリと的中させることです。ある薬が狙った症状を完全に消し去る現象を著効と呼びますが、一発改善は処方した薬が著効を発揮しなければ実現できるものではありません。このことがどんなに難しいことか、アリセプトで説明しましょう。
1999年から2011年まで、日本で唯一のアルツハイマー治療薬として使われてきたアリセプトは、処方された患者さんの63%に効果が出ます。内訳は、軽度改善が40%、中等度改善が20%、著効が3%です。のように、著効というのは奇跡に近い確率になります。
それでも一発改善させなければならない私が(実際の一発改善例は、前のページをご覧ください)、どれほど処方薬の種類と量の選び方にこだわっているか、このあと本書でじっくり説明させていただきます。
日本では、これから認知症の患者さんがどんどん増えていきます。
医は、素早く診察できなければならないのです。
そのため、私のような認知症専門の開業現在、私は初診に16分、再診に3分半しかかけません。16分の初診で一発改善を目指す方法は、次のブロック「初診時に患者さんの何を診るか」に書きます。再診の3分半は、本当は1分にしたいところです。「先生良くなりました。前と同じ薬をください」と家族に言ってもらえれば、1分で済むのです。それが、初診時に処方を間違えて副作用が出ると、再診で30分以上かかることになります。
細胞でできたチューブになります。

細胞が変化して

日本の大病院は「3時間待って3分しか診てくれない」と批判されますが、典型的なアルツハイマー型認知症であるにもかかわらず検査に2週間もかけて診断や治療が遅れることが問題なのです。たとえ3分診療であっても、その中で診断と処方が行われ、患者さんが一発改善すれば批判が出ることはないでしょう。
大切なのは、認知症によって患者さんや家族が困っていることを理解し、少しでも早くその苦しみから救ってあげる姿勢と技量を持つことです。
認知症は問診で8割がた診断できる病気であるのに、脳血流シンチといった5万円もする検査を投入するのはおかしいと言わざるを得ません(画像診断はCTスキャンがあれば十分です)。
資本主義社会における医療は、顧客満足度を意識したものでなければなりません。顧客満足度は、改善度を分子、診断にかかったお金を分母とする方程式で表すことができます。検査ばかりする大病院は分母が大きのでどうしても顧客満足度が低くなり、認知症専門クリニックで一発改善すると顧客満足度は高くなることがわかっていただけると思います。このようなクリニックや医師を増やすことが、私の最大の願いです。なお、ここに書いた初診が25日待ちで16分、再診3分半といった診療時間は、本書を執筆当時の数値であって、将来変わる可能性があることをお断りしておきます。また、一般書であるために、医学上のデータなどもわかりやすく概算値に置き換えてあることをご理解ください以下、同様の断り書きは省略します。

病気にとってプラスにもなれば

初診時に患者さんの何を診る0訓図1には、日本における認知症の病型の頻度を示しました。認知症の本を読んだことのある人なら、これに類する円グラフを目にしたことがあると思います。しかし、この手の円グラフには、大きな問題が隠されているのです。
最大の問題は、全国的な統計がとられた結果ではないので(厚生労働省が発表しているわけではありません)、一部の専門医が著書に書いたグラフが引用されている場合が多いということです。
つまり、認知症の著作や監修を行うほどの先生であっても、自分の研究結果から病型の配分を語っている人は少なく、一般的にこう言われていますというスタンスでこうしたグラフを掲げています。このことが、認知症の診断に与える先入観は無視できません。脳の病理診断は、死後の解剖検査でしか確定できないものですが、患者さんが生きているうちに診断して、治療しなければならない医師は、こうしたグラフに影響を受けやすいのです。私の場合は、これまでに診てきた認知症の症例数が多いので、自分の経験値であると断ったうえで病型の配分を公開しています。認知症の本でこのようなグラフが出てきた場合、出典として著者が自分の名前を出しているかどうかは、その先生の力量を知るバロメーターになるといえるでしょう認知症を形成する原因疾患は、とてもたくさんあります。初診時に患者さんの何を診るかという問題はれらの原因疾患がどのような症状をもたらすのか、医師の頭に整理された状態で入っていることを前提とした話です。
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治療は可能です。

ですから、これから私が述べる初診の内容は、病型に関する知識に積み上げたものだと理解してください。なお、代表的な病型の見分け方は、前のページで詳しく取り上げます。私が初診の患者さんを診るときは、その人の性格を注意深く観察します。真面目で冗談が通じない人なのかすぐに他人との関係に溶け込める人なのか、ちょっとしたことで怒りっぽくなる人なのか、と性格の把握を行うのです。次にその患者さんが置かれている家庭や地域での境遇を推察します。家族や地域の中で、愛されているのか冷たくされてはいないか、孤立してはいないかといった、本人と周囲との関係について観察します。この2つのことに私が関心を持っ理由は、治療の最終目標を、患者さんの笑顔に置いているからです。そこにいるのは生身の人間ですから、個人差やそのときの調子で処方も変わってきます。
医学の学会で発表するために診察しているのであれば、患者さんがモルモットに見えてくるかもしれませんし、平気で画一的な処方を行うでしょうが、笑顔になってもらうために診察している開業医であれば、生身の人間としての患者さんを理解し、その人に合わせた処方を行わなければなりません不思議なことに、知能を改善させようと考えるのではなく、この人のもともとの性格はどんな感じだったのだろうかと考え、以前のいい性格に戻ってもらいたいと思いながら治療を行うようになってから、結果がよくなっていった気がします。
もう一つの問題は、家族の意向です。コウノメソッドは、家族を救うことを目的としているので、患者さんを診ながら家族の目つきも観ています。本当によくなってほしいという思いが伝わってくるかどうかは大きな問題です。大部分の家族はそう思うから私のもとへ連れてくるのですが、なかには診察の間中どうやって施設に入れようかと考えていることがよくわかる家族や介護保険の意見書だけ書いてくれればいいと思っている家族もいないわけではありません。

      うつを長期化させる原因でもあります。
      薬を吐い
      うつ病はほとんどの場合