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細胞にはコルチゾールの受容体があって

Posted in ケア, and 生活習慣

健康な腸

脳血管性認知症になりやすいのは、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症などの持病があり、これらのコントロールがきちんとできていない人です。アルツハイマー型認知症は健康な女性に発症者が多い病気で、脳血管性認知症は動脈硬化の強い男性に発症者が多い傾向があります。
画像検査を行わなければ病型が確定できないとはいっても、おおむね次のような症状です。脳血管性認知症特有の症状はあります。
それは

  • 夜間の徘徊、不眠やせん妄(意識障害を起こして取りみだすこと。
  • 称)があり、悪化すると昼夜逆転を起こします。
    不穏になるなど一連の陽性症状の総●特徴的な周辺症状としては感情失禁があります。感情失禁とは、前頭葉の血流が阻害されることから泣きじょうごになったり、笑いすぎたりすることで、自分の感情が制御できなくなる状態をいいます。

    改訂長谷川式スケールなどの知能検査を行うと、アルツハイマー型認知症がでたらめな即答を行うのに対して、脳血管性認知症は真剣に長考します。

  • うつ状態に陥り、
  • 直にわかりません
    ところです。
    表情は暗く、動作は緩慢になります。当然認知機能も低下しますが、質問に対しては正と答えることが多く、とりつくろいを行わない点がアルツハイマー型認知症とは異なる図21の上部に、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症を見分ける天秤法を掲げました。中心に近い項目を軽く、両端に近い項目を重く評価すると、どちらへ傾くかで病型がわかります。20年前に考案された識別法ですが、画像検査に頼らず両者を見分ける方法として今でも有効です。また、評価を行った結果天秤が水平であれば、混合型認知症であることがわかるように工夫されている点でもこの評価法は優れています。

    薬の助けを素直に借りるのが基本です。

    神経伝達物質が分泌されています

    脳血管性認知症の治療は、血小板凝集抑制剤やブロルベイン(赤ミミズの酵素を主成分とする健康補助食品)などを使って、原因疾患である血管障害を改善させることが大切です。脳梗塞が進行すると認知症も段階的に悪化するので、アリセプトを処方しても進行を止めることはできません。感情の起伏をコントロールするなど、周辺症状の改善に努めることになります。脳梗塞が原因で陽性症状妄想などが起きている場合は抑制系のグラマリールが、陰性症状無気力などが起きている場合は興奮系のサアミオンが第一選択です。サアミオンを使っても悪化する場合は、アルツハイマー型認知症との混合型が疑われるので、医師にそのことを伝えて中核症状に作用する薬を処方してもらましょう医師が混合型であることを認めなければ、自費でフェルガードを試してもいいでしょう。

    陰性症状を伴う認知機能の低下にはNewフェルガードが効果的です。口型認知症の同程度に認知症に関与していると思われる状態を混臨床アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症が共存して、合型認知症と呼びます。認知症全体の10%近くは存在すると思われますが、このタイプの診断は難しく、診断と解剖所見の比較を行えば、誤診の多くは混合型認知症にまつわるケースです。ベテランの医師であれば、画像診断で脳血管性認知症、症状でアルツハイマー型認知症に気づき、混合型認知症と診断することができます。しかし画像検査に頼る若い医師は、脳血管障害が見られるとすぐに脳血管性認知症と即断して、アルツハイマー型認知症の存在を見逃します。

     

    生活習慣に改める

    その場合、血小板凝集抑制剤だけを投与されて中核症状に作用する薬を投与されないため、認知症がどんどん進行してしまうのです。
    このことが、なぜ問題になるのでしょうか。それは、純粋な脳血管性認知症ではアリセプトなど中核症状に作用する薬の効果が薄いのに比べ、混合型認知症であれば中核症状に作用する薬がよい効果を発揮するからです。従って認知症を診断する医師は、画像検査に頼りすぎず常に症状を見る姿勢が欠かせません。
    もしも脳血管性認知症と診断された患者さんの認知機能の衰退が止まらなければ、家族はアルツハイマ型認知症の合併はないのでしょうかと医師に尋ねてみましょう。それでも中核症状に作用する薬を処方してもらえなければ、家族が自費でNewフェルガードを試してみるくらいの覚悟が必要です。注意すべきことの一つに、アルツハイマー病変と無症候性脳梗塞の合併があります。これは混合型認知症ではなく、血管因子のからむアルツハイマー型認知症です。通常、それだけでは認知症にならない程度の脳血管障害が、潜伏期間中のアルツハイマーの患者さんの脳に起こったために、一気に認知症を発症するのです。
    この問題に関する有名な研究に、アメリカの疫学研究者デイヴィッド·スノウドン博士が行ったナン·スタディがあります。ナンというのは修道女のことで、博士は1980年代後半からノートルダム修道会の全面的な協力を得て、修道女の生涯にわたる生活とアルツハイマー型認知症との関係を詳細に調べました修道女たちは若い頃から同じ生活をし、同じものを食べています。
    そこで亡くなった修道女の脳を解剖しアルツハイマー型認知症を発症した修道女としなかった修道女にどんな違いがあったかを調べた研究の結果若い頃の日記でボキャブラリー語彙が豊かな修道女ほど認知症になりにくいことがわかりました。さらに注目されたのは、アルツハイマー病変があっても脳実質がきれいな脳梗塞がない修道女は、認知症が重症化していなかったことです。このことは、脳梗塞を起こさなければ、アルツハイマー型認知症になっても最後まで穏やかな在宅生活が可能であることを示しています。
    私の患者さんに99歳のおばぁさんがいました。アルツハイマー型認知症で、改訂長谷川式スケールは6点しかありません。しかし、CT画像を見ると萎縮はしていても脳実質はきれいで、まったく問題行動がありませんでした。脳血管性認知症はまだら状態に正常な状態が保たれるので、記憶が残っているぶん介護のしがいもありますが脳血流が低下する夕方以降にはせん妄や徘徊を繰り返すので、介護家族はたまりません。
    細胞にはコルチゾールの受容体があって免疫機能を保つ作用がある。99歳のおばあさんのケースは、在宅介護を続けられる条件が知能の高さよりも性格の穏やかであることを教えられた事例として印象に残っています。
    このように、わずかな脳梗塞が潜在化したアルツハイマー型認知症の症状を急激に進行させるのがアルツハイマー型認知症の血管因子です。この分野の研究は、近年国際学会ができるほど注目を集めています。前頭側頭型認知症ピック病の症状と治療前頭葉が萎縮する疾患群は、総称して前頭側頭葉変性症と呼ばれます。
    内容は2種類に分かれ、認知症のグループと失語症のグループがあります。
    失語症は通常、脳卒中や脳腫瘍、脳の外傷などで左脳に障害が起こることによって発症する疾患で、認知症ではありません。一方、前頭側頭葉変性症による失語症は、脳の変性によるものですから、独立して扱うのではなく、変性の種類によって認知症の病型のどれかに当てはめるのが妥当と考えることもできます。
    前頭葉が萎縮する前頭側頭型認知症には、ピック病とそれ以外の認知症があります。ピック病は、大脳内にピック球と呼ばれる病理組織が発生するもので、それ以外の認知症にはこの病理組織がありません。ピック球がなければ前頭葉が萎縮しても反社会的な問題行動は少なく、発語のしにくさや比較的早期からの尿失禁といった前頭葉の機能障害だけが出ます。そのため、ピック病に比べて介護がしやすい認知症といえます。ピック病は、理性と感情をつかさどる前頭葉が萎縮するため、以下のような前頭葉症状が見られます。

  • 感情面で不自然な症状が出ます。楽しい場面ではないのに意思に反して笑う強制笑い、怒りっぽい
  • しゃべらない、など人格が変化したような印象が特徴的無愛想で挨拶をしない、です。能面のような無表情になる同じ経路を歩く周徊、同じ字を書き続ける、手で膝をこすり続ける、など同じ行動の繰り返し常同行動が現れます。

  • 食べられないものを口にする異食
  • ぶりをする、といった行為も見られます。
    鉛筆や箸のような長いものが口元にくると吸おうとする、指しゃ●食行動における異常が多く、甘いものばかり食べる、同じものばかり食べる、11ずつ食べてゆく、皿をなめる、他人のおかずを取ったり集団行動において盗食を行う、窒息の恐れがあるほど食べ物を口の中にかき込んだり丸飲みする、食べすぎることもあればまったく食べないこともある、といった症状が見られます。

      1. ホルモンがですか先生脳と胃腸って
      1. 症状がある程度おさまれば
      1. 治療ができるようになるだろう。

    病気が進ん

    総じて、子どものように単純で衝動的な食行動をとるのが特徴です。●写真を撮られるとカメラを構えるなど人まねをする、りようとするなど、不合理な行動も見られます。集団から勝手に抜け出す、乗っている車から飛び降

  • 前頭葉症状の顕著な傾向のひとつに尿失禁があります。尿失禁は多くの認知症に見られる症状ですが
  • ピック病の場合は、まるで子どもの発育を逆にたどるようにオムツに戻っていく印象があります。

  • 前頭葉が萎縮するため、言語性知能検査が不得意で、質問の意味が理解できません。質問すると「どうい
  • う意味?」と問い返してきたり、鼻をつまんでくださいと言うと鼻を押したりします非ピック病と共通の症状

  • また、万引きもよく見られるピック病特有の症状です。
    中高年から初老にかけての分別盛りの人が万引き
  • をした場合、原因はかなりの頻度でピック病にあると考えてもいいでしょう。万引きはピック病のみんなが行うわけではありませんが、万引きで警察に補導される人の何割かはピック病ではないかという報道もされました。ピック病であれば当然本人に悪気はなく、責任能力もありません。診断によって、懲戒免職になるか障害年金の受給者になるか、大きく結果が分かれるので医師の責任は重大です。以上のような前頭葉症状が出る一方で、側頭葉の内側の脳は萎縮していないので、記憶は割合正確です。また、頭頂葉も萎縮していないので、空間の認識が欠如して道に迷うようなことはありません。
    細胞のテロメアはまだ
    細胞を上へ上へと押し上げ

    薬では改善できない

    そこがアルツハイマー型認知症と異なる部分で、知能検査だけでは認知症と診断できない患者さんもいます。ピック病は、進行するとまったくしゃべらなくなります。初期から無口な人もいて、多弁で元気なアルツハイマー型認知症の患者さんとは対照的です。アルツハイマー型認知症が方向音痴になって高速道路を逆走したりするのに対して、ピック病では運転技術には問題が生じません。しかし、いったん事故を起こすと相手に謝らない、平気で同じような事故を起こすなどの傾向が見られます。ピック病は、知能検査の点数が高いことが災いして、入院させにくいのが難点です。特に、独身や離婚、配偶者の死別などで独り暮らしをしているピック病の患者さんは、入浴をしない、掃除をしない、散髪や美容院に行かない、身だしなみを整えることができないといった不潔な状態でも、食事だけはできるのでなんとか独り暮らしをしています。心配した兄弟や親戚が医師に相談しても、知能検査の点数が高く、脳の萎縮も少ないので認知症と診断してもらえないケースが少なくありませんピック病は症状重視で診断するべきです。ピック病が誤診され、アルツハイマー型認知症と間違われてアリセプトを処方されると、怒りっぽくなったり万引きなどの逸脱行為を行ったりして困ったことになります。
    興奮系の薬剤であるアリセプトは、ピック病の患者さんには合わないのです。私は、進行を止めるために代用としてメマリーを試みています。反社会的行動の目立つ患者さんは、それよりもウインタミンかセロクエル+抑肝散の抑制系薬剤で行動を穏やかにするほうが先決です。規定量の5㎎しか処方できない医師であれば、アリセプトは飲ませないほうがいいかもしれません。
    これはアルツハイマー型認知症にもいえることですが、ピック病の患者さんにアリセプトを飲ませた場合、陽性症状が強く出たらすぐにアリセプトの服用を中止しなければなりません。そのまま続けると、患者さんの暴力がエスカレートして家庭が崩壊し、本人は緊急入院精神科病院へ医療保護入院となるからです。ただし薬は捨てずに、行動が落ち着いてから用量を減らして再開する機会をうかがいましょう。